🌅朝方
深夜に目が覚めて眠れず、6時頃の巡回時もボーッとしていた。
🥢最後の病院食
7:45、朝食が運ばれてきた。
しっかり味わって完食。
「明日から、土曜日に届く作り置きが来るまで…自分で作るのか。退院するのちょっと嫌だな…」と思ってしまった。
入院・手術時は血圧が高くて心配だったが、規則正しい生活のおかげか安定してきた。
朝食後は歯磨きをし、痛み止めと便秘薬を服用。
その後、入院時に着ていた半袖Tシャツと薄手の長ズボンに着替えた。
ベッドの上に散らかったタオルや本をバッグに押し込み、帰る支度を整える。
👩🏻⚕️最後の巡回
今日は6:00だけかと思っていたけれど、9:00にも巡回があった。
体温36.4℃、血圧122/89。
そして体重は…入院時と同じ。痩せることはなかった。
🏥退院

10:30、デイルームの南側の大きな窓から駐車場を見下ろすと、母の姿が見えた。
看護師さんを呼び、忘れ物の最終チェックをして「お世話になりました。ありがとうございました」と挨拶し、病棟を後にした。
この日は祝日で精算ができなかったので、翌日払いに行くことに。
(その日に払わなくても退院できるなんて、ちょっとびっくり。)
病院の玄関を抜け外に出ると、今朝の雨でアスファルトは湿っていて、東風が冷たく吹き抜けた。
植木の茂みからは秋の虫が鳴いていて、「ああ、虫の声なんて聞いてなかったな」と感慨深くなった。
母に「車を回してくるから待ってて」と言われ、長椅子の前で荷物と一緒に待つ。
母の車に乗り込み、そのままスーパーへ向かった。
🛒買い物をする
母は「車の中で待っていたら」と言ってくれたが、せっかく退院したのだから歩いてみたい気持ちで一緒に店へ。
スーパーの中はさらに寒く、病室で使っていたストールを持ってきて正解だった。
周りの女性客はほとんど薄い長袖を着ていて、半袖の私は少し浮いているように感じた。
その後、近くの薬局で塗り薬の上にあてる滅菌ガーゼとテープを購入。
ただ、病院内より歩き回ったせいでお腹が痛み、しんどくなってきた。
🐕️実家へ
買い物の後は実家に寄り、昨日預けた荷物を受け取った。
低い椅子に腰掛けると、犬が大喜びで駆け寄り顔を舐めてきた。
その時、犬の後ろ足が私のお腹に直撃し、思わず悲鳴をあげた。

犬は驚いたのか、それからしばらく椅子の下で大人しく伏せていた。
薬品の匂いがしたせいか、今回はあまりしつこく舐めてこなかった。
🏠️やっと我が家へ
実家で昼を済ませた後、母に送ってもらい帰宅。
荷物を部屋に運び込むと、旦那は不在だった。
ヨタヨタしながら庭へ出て、この1週間近く水やりをしていなかった多肉植物を見回る。
涼しくなってきたことと時々の雨のおかげで、枯れているものはほとんどなかった。
「入院が夏じゃなくてよかった」と安堵した。
ほどなくして旦那が帰宅。
「え、今日退院だったん?連絡くれてもよかったのに」と言うので、
「言ったところで迎えに来ないでしょ。ちょっと疲れたから上で寝るね」とだけ伝えて2階へ。
階段も登れたので、大丈夫そうだ。
しかし、ベッドの上には入院前に洗濯していた私の服が3着ほど転がっていた。
「ちょっと…せめてカゴに入れておいてよ😡」と旦那に声をかけると、
「カゴ?わからん…🥲」との返事。
呆れるしかなかった。

夕方、実家からもらった調理済みのお肉を焼いて夕食に。
立っているのはやはりしんどいのに、旦那は箸すら用意しない。
思わずキレた😠
「もうちょっと入院したかった…」と本気で思った。
🚶退院して
何もしなくていい病院生活に戻りたい気持ちもあった。
でも、そこは私の居場所ではない。
退院してみると、日常の大変さもあれば、家だからこその安心感もある。
これからまた旦那と2人3脚で歩んでいくのだと思うと、少し笑えてしまう。
もし旦那が入院したら、私はどんな気持ちになるだろう。
その時はきっと、今日の母のように、文句を言いながらも支えるのだろう。
📖 入院の体験を1日ごとにまとめています。
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