朝から緊張でいっぱい。
手術室へ入る瞬間の気持ちや、終わったあとの体の変化をそのまま記録。
手術前の朝
◎1:20 排便が気になる
前日の夜に下剤を飲んだものの、思ったほど出なかった。夜中の巡回で目が覚めたので看護師さんに伝えると「朝方に出ると思いますよ」とのこと。少し熱っぽさもあり、水分をとって再び眠りについた。
◎6:00 部屋の電気がつく
巡回の時間。体温36.2℃、血圧142/83とやや高め。眠りが浅かったからかもしれない。起きてトイレに行ったがまだ便は出ない。
午前0時から翌朝食までは絶食。さらに8時以降は絶飲。
8時までにできるだけ水分を摂るようにとの指示。
◎7:20 やっと出た
ようやく便が出てスッキリ。夫から贈られたハンディウォシュレットがここで大活躍。
◎7:45 朝食の時間
もちろん自分には食事なし。カーテン越しに隣室の食器の音だけが響く。
最後の水分補給として500mlのペットボトルをゆっくり飲みきった。冷えからか、すぐに何度もトイレに。
手術準備と予定の遅れ
◎9:30 手術着に着替える
レンタル浴衣を羽織り、着圧ストッキングを履く。思ったより締めつけ感はなかった。
◎9:40 点滴開始
左手首に太めの針を刺される。点滴の機械の説明を受け「異常音がしたらナースコールしてください」と言われた。
◎10:45 母が来院
予定では11:15手術。その前に母とデイルームで会話できるはずだったが、ここで予定が狂う。
主治医A先生から「緊急オペが入りました。タニーさんの手術は時間未定に」と告げられる。母は一旦帰宅することに。
◎12:00 昼食時間
隣の食事の音を聞きつつも、不思議と空腹感はない。点滴と緊張で気が紛れているのかも。
◎14:00 再び主治医A先生が来る
「緊急オペがまだ続いていて、16時頃になりそう。執刀医も変更になります。」
不安がよぎる中、切除した子宮を見せてもらいたいと希望を伝えたところ、母が写真を撮ることなら可能との説明を受けた。
ついに手術へ
◎15:00 突然の決定
「手術は15:30開始です!」と看護師さん。慌てて母に電話し、写真撮影を依頼した。
◎15:30 手術室へ
点滴をぶら下げながら歩いて向かう。テレビで見たように明るく、眩しい手術室。
ガウンとメガネを外し、細い手術台に仰向け。麻酔科の先生が声をかけ、マスクを付けたところで意識が途切れた。
手術後の覚醒
◎19:30頃 目が覚める
父の声を聞いた気がしたが、実際には帰った後だったらしい。
右手が痺れて動かず「ぷらんぷらんする!」と麻酔の影響でおかしな発言も。必死に揉んで感覚を取り戻そうとした。
◎20:50頃 血栓予防装置の音
足に装着されたポンプがプシュプシュ。暑さに耐えられず、ナースコールして足元の布団を外してもらう。
◎22:00頃 点滴の異常音
自分の点滴機械が赤ランプで警告。痛み止めの終了合図だった。
ライトを消し忘れられ、再度ナースコール。申し訳ない気持ちになりつつお願いした。
深夜の苦しさ
真夜中、自分のいびきで目が覚める。喉がカラカラで熱っぽい。
考えたら18時間以上も水分を取っていない。こんな経験は初めて。
背中の管から痛み止めを自分でスイッチ操作できるようにしてもらうが、乾きは治らない。
夜明け前にアイスノンをもらい、頭に敷いたらようやく喉の渇きも落ち着き、朝まで眠ることができた。
2日目を終えて
こうして、手術当日の長い一日は過ぎていった。
「絶食・絶飲のつらさ」「手術時間の遅れによる不安」「術後の違和感や渇き」――人生初の手術は、想像以上の体験の連続だった。
📖 入院の体験を1日ごとにまとめています。
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