突然のインターホン、そして涙の夜
🌵前半を読んでない方はこちらから→2025年5月 婦人科での初診と、衝撃の診断
夕方6時。
診察から帰って、気力が尽きた私は、打ちひしがれてベッドにいた。
(というより、ほとんど寝ていた)
インターホンが鳴った。
最初は無視していたけど、何度も鳴るので「なに?」と思っていたら、スマホが鳴った。
「タニーさん、家おる?」
近所の友達からだった。
「あ、ごめ〜ん。今すぐ降りる!」
慌てて玄関を開けると、近所の友達だけでなく、少し離れたところに住む友達の姿も。
「えっ、どうしたの?!」
「家で育ててる無農薬の野菜、お裾分け〜😆」
突然の訪問に驚きつつも、ノーメイクの自分にハッとする。
「待たせてごめんね…こんなにたくさん!ホントにありがとう😭」
どうやら今日は、近所の友達の家に泊まるそう。
「楽しんでね〜!」と見送った。
もらった野菜は、そのまま晩ごはんに。
炒め物とサラダにして、特に玉ねぎが甘くて美味しかった😋
晩ごはんのあと、
今日の診察で言われたことを、旦那に話した。
「手術になるかもしれない…」
そう言うと、旦那は少し涙ぐんだ。
腹を切るのは私なのに、なぜお前が泣くのだ…。
「子どももできずに、こんな状況になってすまんのう」
そう謝る旦那に、私は言った。
子どもを作らなかったのは経済的不安もあり、
誰のせいでもないことだと。
そのあとは、特に何も話さなかった。
言葉が出なかったのかもしれない。
ただ、翌日から朝の気分はどんどん重くなっていった。
ほとんど座っているだけの今の仕事、
「早く今月までの仕事終わらないかな…」
そればかりを思っていた。
